ボーディングスクール基本情報

    フィリップス・エクセター・アカデミー受験記|日本人の我が家が不合格で知ったこと

    ボーディングスクールを調べ始めると、必ずと言っていいほど名前が出てくるのが「Phillips Exeter Academy(フィリップス・エクセター・アカデミー)」です。ニューハンプシャー州にある全米屈指の名門校で、「日本人は入れるの?」「学費はいくら?」「どんな授業をしているの?」と気になっている方も多いと思います。

    我が家とエクセターの縁は、ニューヨークに駐在していた頃、息子たちが入っていたラクロスチームのヘッドコーチから始まりました。「ユタカさん、ここ知ってる??」と、自分が被っている帽子を指さしたコーチ。その帽子に書いてあったのは”EXETER”(エクセター)。そしてこのコーチ、なんとエクセターの卒業生で、しかもOB・OG会長だったのです。

    そこからコーチと一緒の学校見学、長男・次男のサマースクール参加、そして本番の受験へ。2015年3月10日の結果発表は、不合格でした。

    この記事は、エクセターを見学し、サマースクールに参加し、受験して不合格だった我が家の記録です。あわせて、学校が公表している情報を出典つきでまとめました。

    この記事を読む前に

    我が家の長男・次男は2015年にエクセターを受験し、不合格でした。在籍はしていません。

    この記事に書いているのは、見学・サマースクール・出願・不合格の発表までに我が家が実際に見聞きしたことと、学校が公表している情報だけです。寮生活や4年間の学校生活については、在籍した方の体験談もあわせてご覧ください。

    そのかわり、これから受験するご家庭と同じ「受ける側」の目線で書いています。学校の数字は2026年11月に公式サイトで確かめ、出典を添えました。出願の前には、必ず最新の公式情報をご確認ください。


    Contents
    1. 1. 学校が公表している情報のまとめ
      1. 基本データ(2026年11月確認)
      2. 立地と歴史
      3. 「アンドーバー」との違い — 名前が紛らわしい2つの Phillips
      4. 学費と Financial Aid
    2. 2. ハークネスメソッド — エクセターの授業の核
      1. 楕円のテーブルを見学で見た
      2. サマースクールで息子たちが体験した授業
      3. AP を設けないカリキュラム
    3. 3. 入試と我が家の受験記録
      1. 3-1. 出願の流れと締切
      2. 3-2. SSAT — 偏差値の代わりに見る数字
      3. 3-3. エッセイ課題
      4. 3-4. 面接(インタビュー)
      5. 3-5. 我が家の受験記録:第一志望エクセター、2015年3月10日に不合格
      6. 3-6. 不合格から学んだこと —「エクセターだけ受ける」は危なかった
    4. 4. サマースクール(Exeter Summer)
      1. 申し込み — 必要書類と本出願との違い
      2. 参加して分かったこと
      3. 費用と時期
      4. 参加すると合格しやすくなる?
    5. 5. 他校との比較 — アンドーバーと、息子たちの進学先
      1. Kent — 長男・次男の進学先
      2. Woodberry — 三男の進学先
    6. 6. まとめ:受けてみて分かったこと
    7. よくある質問
      1. Q. フィリップス・エクセター・アカデミーの偏差値は?
      2. Q. 日本人でも入れますか?
      3. Q. 学費はいくらかかりますか?
      4. Q. 留学生も Financial Aid を受けられますか?
      5. Q. サマースクールに参加すると合格しやすくなりますか?
      6. Q. インタビューはどうやって受けますか?
    8. 留学・進学準備は専門家への相談から
      1. 関連記事

    1. 学校が公表している情報のまとめ

    Academic Quad から見たフィリップス・エクセター・アカデミーの Academy Building
    Academic Quad から見た Academy Building(出典:Wikimedia Commons/撮影:Transmarinus/CC BY-SA 3.0)

    フィリップス・エクセター・アカデミーは、1781年創立、ニューハンプシャー州エクセターにある共学のボーディングスクールです。2026-27年度の生徒数は1,096人で、そのうち寮生が890人、通学生が206人です。

    基本データ(2026年11月確認)

    項目内容
    創立1781年
    所在地ニューハンプシャー州エクセター(ボストンから約1時間)
    キャンパス700エーカー(約2.8平方キロ)
    学年9〜12年生(日本の中3〜高3)と PG(高校卒業後の1年)
    生徒数(2026-27)1,096人(寮生890人・通学生206人)
    男女共学
    生徒と教員の比率6:1
    授業ハークネスメソッド(生徒12人と教員1人が楕円のテーブルを囲む)
    APAP の授業は開講していない
    年間学費(2026-27)寮生 $71,797/通学生 $56,077
    Financial Aid生徒の49%が受給(返済不要の給付)
    合格率11.0%(2021年入学)
    生徒の出身米国45州・D.C.・グアムと、海外38か国

    国別の人数は公表されておらず、日本人の在籍者数は分かりません。

    進学先は公式サイトの College Matriculation のページで確かめられます。

    立地と歴史

    エクセターは、ボストンから北へ約1時間の町で、ボストン・ローガン国際空港からも約1時間です。創立は1781年で、ジョン・フィリップスとエリザベス・フィリップス夫妻が共同で創立しました。アメリカの独立宣言(1776年)からわずか5年後という、長い歴史を持つ学校です。

    我が家は当時ニューヨーク郊外に住んでいて、見学のときは車で4時間かけて向かいました。距離にして235マイル=約380キロ、日本だと東京から岐阜へという感じです。着いてみると「え、これ高校ですか?」という佇まいで、まずそこで圧倒されました。

    キャンパスには147の建物があり、図書館は、学校によると世界最大の高校図書館です。

    「アンドーバー」との違い — 名前が紛らわしい2つの Phillips

    正式校名はフィリップス・エクセター・アカデミー。ライバル校のフィリップス・アカデミー(Phillips Academy)と紛らわしいですね。ライバル校の方もエクセターと同じく超名門で、学校がある地名から「アンドーバー」と呼ばれることが多い学校です。

    アンドーバーことフィリップス・アカデミーは、マサチューセッツ州アンドーバーにある1778年創立の共学校で、エクセター(1781年)より3年早く創立されました。

    日本語で調べるときは「フィリップス」だけだとどちらの学校の話か分からなくなりがちなので、「エクセター」「アンドーバー」で検索すると見分けやすくなります。

    学費と Financial Aid

    エクセターの学費を初めて調べたのは、コーチの話を聞いたあとでした。家に帰って学校のホームページで学費を見てみると「え、6万米ドル?高くない??高過ぎでしょ??しかも我が家の上二人は双子ですけど???」。当時の我が家の正直な反応です。

    2026-27年度の年間学費は、寮生が$71,797、通学生が$56,077です。このほかに教材費の見込みが$900。留学生は加入が必須の保険があり、2026-27年度は$2,595です。あの頃の「6万米ドル」から、さらに1万ドル以上上がっています。

    項目金額(2026-27年度)
    年間学費(寮生)$71,797(約1,137万円)
    教材費(見込み)$900
    留学生の保険$2,595
    1年目の合計(上の3つ)$75,292(約1,192万円)
    4年間の学費(今の額のままの場合)$287,188(約4,547万円)

    円換算は、2026年11月8日時点で最新の、11月6日の欧州中央銀行の基準レート(1ドル=158.33円)によります。学費は毎年改定されるので、4年間の実際の総額はこれより増える可能性があります。

    合格発表の日、私はブログに「二人分の学費は、、、何とかします。。。」と書いていました。双子が同時に進学すると、学費も2人分が同時にかかります。奨学金については「ボーディングスクール留学の奨学金|3人送り出した親が知っておけばよかったこと」に書いています。

    コーチには「お金のことは奨学金があるから大丈夫」と言ってもらいましたが、留学生の場合にどうなるかは、確かめておく必要があります。

    エクセターの Financial Aid は返済不要の給付で、総額は$30M、2026-27年度は生徒の49%が受けています。入試はニードブラインド、つまり家庭の経済状況が合否に影響しない仕組みだと明記されています。2027年入学からは、年収$150,000未満の家庭は学費が無料になる制度も始まりました。ただし、米国に住み米国で働いている家庭であることなどが条件です。

    留学生については、出願の手続きは国内の生徒と同じで、米国で納税していない海外在住の家庭が Financial Aid を申請するときの書類も案内されています。一方で、留学生が Financial Aid を受けられるか、ニードブラインドが留学生にも当てはまるかは、公式サイトでは確認できませんでした。出願を考えるなら、入試課に確かめてください。


    2. ハークネスメソッド — エクセターの授業の核

    楕円のテーブルを見学で見た

    エクセターと言えば、楕円形の机を囲んでディスカッション中心の授業を行う「ハークネスメソッド」を一番最初に取り入れたことで有名な学校です。見学は、コーチが OB・OG 会のミーティングでエクセターに行くついでに誘ってくれたものでした。現地でコーチと落ち合って校舎の中を回り、その机もしっかり見せてもらいました。

    ルイス・カーン設計のフィリップス・エクセター・アカデミー図書館の外観
    ルイス・カーン設計の図書館(出典:Wikimedia Commons/撮影:Gunnar Klack/CC BY-SA 4.0)

    一般的な机の配置と比べると、教師と生徒、生徒と生徒のやりとりは圧倒的に多くなりそうな仕組みです。もちろん、これは一クラスあたりの生徒数が少ないからこそできることです。

    公式サイトによると、ハークネスの授業は生徒12人と教員1人が楕円のテーブルを囲んで行います。生徒と教員の比率は6:1です。以前このブログの見学記で紹介した「5:1」からは少し変わっていますが、少人数であることに変わりはありません。

    「ハークネス」という名前は、慈善家のエドワード・ハークネスに由来します。学びは協働で生まれるもの、というのが彼の考えで、1930年に学校へ580万ドル(今の価値で1億1,200万ドル以上)を寄付し、学校がその構想を授業のかたちにしていきました。楕円のテーブルの標準の大きさは幅7フィート・長さ11フィート(約2.1m×3.4m)で、生徒12人と教員1人が座れます。

    サマースクールで息子たちが体験した授業

    この授業を実際に受けたのが、2014年の夏にサマースクールに参加した長男・次男です。サマーの授業形式も、通常のエクセターのやり方とほとんど同じだったそうです。つまり、ハークネステーブルでのディスカッションが中心で、レクチャーはほぼゼロ。理数系の授業までディスカッションで進むと聞いたときは、どうやるのかと思いましたが、ちゃんとできてしまうらしいです。

    それができる最大のミソは、覚える系の勉強は全部宿題としてやってくるのが大前提になっていること。授業は覚える場所ではなく、議論を通じて知識を定着させる場所なのです。

    そして成績もちゃんと出ます。話さない=授業に参加しない=学校に貢献しない=成績はほぼD以下確定(A〜E評価)、という世界だったそうです。サマーとはいえ、黙って座っているだけでは済まない授業です。

    AP を設けないカリキュラム

    もう一つの特徴が、AP(Advanced Placement)の授業を開講していないことです。エクセターの大学向けの学校紹介資料(2026-27年度)には、「授業が AP のカリキュラムをはるかに超えることが多いので、AP の授業は開講していない」とはっきり書かれています。ライバルのアンドーバーも、公式の AP コースは数学の3つ(AB Calculus・BC Calculus・Statistics)だけです。AP については別の記事で書いています(APって何?取った方がいい?)。


    3. 入試と我が家の受験記録

    3-1. 出願の流れと締切

    2027年秋入学(2027-28年度)の出願は、次の流れです。

    時期やること
    7月〜Gateway to Prep Schools で Candidate Profile を登録して出願を始める
    〜1月15日インタビューを1回受ける(キャンパスで対面・オンライン・動画提出から選ぶ)
    1月15日出願締切。出願料は$60(留学生も同額)
    出願時エッセイ2本(各200〜500語)を Exeter Applicant Portal で提出
    〜1月15日Financial Aid を申請する場合は、Clarity で申請する(申請料$65)
    3月10日合否発表

    我が家が受験した当時は、エクセターの出願は Gateway to Prep Schools という複数の学校に一括して出願できるポータルサイトからのみ受け付けていました。出願の仕組みは年によって変わるので、必ずその年の公式の出願ページで確かめてください。出願書類の準備の流れは「ボーディングスクール出願の流れ完全解説」にまとめています。

    3-2. SSAT — 偏差値の代わりに見る数字

    アメリカの学校に偏差値はありません。代わりに目安として見られるのが、SSAT などの共通テストのスコアです。

    2027年秋入学の出願では、9年生(日本の中3)で入る場合、SSAT か ISEE の Upper Level の受験が必須です。スコアは出願締切(1月15日)の1年前より後に受けたものに限られます。10〜11年生で入る場合は、SSAT・ISEE・PSAT・SAT・PreACT・ACT のどれか1つが必要です。合格者のスコア帯は、公式サイトには見当たりませんでした。

    エクセターは2022年9月入学の出願で、コロナ禍を受けて「SSATスコアレポートは任意」としていました。とはいえ、テン・スクールズを受けるならSSATで90パーセンタイル以上が一つの基準線、というのがこのブログでお伝えしてきた目安です。

    一方で、SSATやTOEFLのスコアでの劣勢を、内申(GPA、推薦状)やインタビューで挽回する余地も十分にあります。スコアだけで諦める必要はない、というのが3人を受験させた親としての実感です。SSATの中身と対策は「SSATとは?試験内容・おすすめ問題集・対策法」で解説しています。

    エクセターは2027年秋入学の出願で、英語を主に話さず、直近2年間に英語で学ぶ学校に通っていない生徒に TOEFL・IELTS・Duolingo English Test を強く勧めつつも、出願の必須条件にはしていません。とはいえ、ハークネスの授業で発言できるだけの英語力は、入学してすぐに必要になります。

    我が家の場合、上の双子は中2の夏休みまで4年間アメリカの現地校に通っていたので英語のブランクがほとんどなく、TOEFL は何とか90点前後は出ました。

    3-3. エッセイ課題

    2027年秋入学の出願では、エッセイは2本で、それぞれ200〜500語です。設問は出願用の Exeter Applicant Portal の中で公開されていて、公式サイトの一般のページには載っていません。

    参考までに、2022年9月入学のときのエクセターの課題は2つだけで、文字数制限はいずれも200〜500ワード(単語)でした。設問は年ごとに変わります。当時の課題の内容は「ボーディングスクール出願②」で紹介しています。

    3-4. 面接(インタビュー)

    エクセターは出願者全員にインタビューを課していて、キャンパスでの対面、オンライン、指定された質問に答える動画の提出から選べます。インタビューは1人1回で、1月15日までに済ませる必要があります。

    エクセターの場合、サマースクールの期間中に入学希望者がインタビューを受けることもできました。ところが、息子の一人はこれを軽く見て、ろくな準備もせずに臨んでいました。そんなのは普通あり得ない、という話です。面接の準備を軽く見たことは、我が家の反省点です。

    3-5. 我が家の受験記録:第一志望エクセター、2015年3月10日に不合格

    公式サイトで割合として確かめられた合格率は、11.0%(2021年入学)です。出願を完了した3,527人に対して、合格は389人でした。出願者のおよそ9割が不合格だったことになります。

    ここからは我が家の受験記録です。

    2013年の秋、ラクロスコーチとのご縁もあって、我が家はゼロからボーディングスクール受験を目指し始めました。翌2014年の夏にはエクセターのサマースクールに参加。4年間の米国滞在の最後をエクセターのサマースクールで締めくくった長男・次男は、帰国後、日本の公立中学校に通いながら準備を続けました。

    受験方針は「1月15日の出願締切まではボーディングスクール受験準備を最優先」。出願校は、第一志望がエクセター、第二志望がニューヨークの自宅から比較的近めのボーディングスクールである Kent School の2校だけです。最初はエクセターしか受けないつもりだったので、これでもまだマシな方でした。

    受験した子学校位置づけ結果
    長男・次男(双子)Phillips Exeter Academy第一志望(Far Reach)不合格(2015年3月10日発表)
    長男・次男(双子)Kent School第二志望(Reach)2人とも合格 → 進学

    2015年3月10日、運命の結果発表。エクセターは不合格でした。OB・OG会長が知り合いだったこともあって、1ミリくらいは可能性があるかもと勝手に思いこんでいたのですが、やっぱりダメでした。

    一方、第二志望の Kent は2人とも合格。お隣さんには「二人とも入学させてくれるなんて、あの学校らしい粋な計らいじゃないですか!」と言われました。確かに、双子のうち一人はSSATの点数がイマイチだったので、一人だけ不合格はかわいそう、というお情けもあったのかもしれません。

    スコアや面接の細かいことは、本人たちももう覚えていません。

    報告を入れたラクロスコーチは「今年のエクセター受験は特に倍率が高くてコンペティティブだったと聞いている」と言ってくれました。本当にそうだったのか、落ち込む私たちを慰めるための言葉だったのかは、今となっては分かりません。それでも、当時の我が家にとっては救いになった一言でした。コーチがきっかけを与えてくれなかったら、我が家はこんなチャレンジをすることはなかったはずです。

    3-6. 不合格から学んだこと —「エクセターだけ受ける」は危なかった

    受験準備を始めた頃、私は「エクセターだけ受けて、ダメだったら諦める」と思っていました。それをたまたまNYのご近所に住んでいた米国在住歴の長い日本人夫婦に話したところ、間髪入れずに言われたのが「そんなのあり得ないわ!エクセター、まあ落ちるから!!」でした。このひと言が我が家の受験戦略を変えました。第二志望の Kent は、この神アドバイスがなければ受験することがなかった学校です。

    それでも2校だけで済んだのは、ある意味ラッキーでした。もし Kent も不合格だったら選択肢はゼロ。今思えば、非常にリスクの高い受験戦略でした。

    我が家がこの受験から学んだのは、併願とセットで考えることでした。我が家の結論は「最低5校、できれば8〜10校」です。振り分け方は「ボーディングスクール受験は何校受けるべきか」で詳しく書いています。


    4. サマースクール(Exeter Summer)

    申し込み — 必要書類と本出願との違い

    サマースクールを勧めてくれたのも、例のコーチでした。見学の最後に「ざっとこんな感じだけど、見るだけじゃわかんない部分も沢山あるだろうし、サマースクールに参加してみるっていうのもあるよ?」。まさに「百聞百見は一験にしかず」というやつですね。

    申し込みに必要だったのは、アプリケーションフォームの入力、申込手数料$75、パーソナルエッセー、推薦状と学校の成績。自分で準備しなければならないのはフォームの入力とエッセーだけで、試験のスコア提出は必要ありませんでした。ここは本番の出願と大きく違うところです。エッセーは、当時お世話になっていたカウンセラーに助けてもらってなんとか仕上げました。

    項目サマースクール(2014年参加時)本出願(我が家の受験時)
    申し込み・出願12月中頃に申し込み1月15日が出願締切
    結果年明けの1月後半に通知3月10日に発表
    試験のスコア提出不要SSAT・TOEFL を提出(当時)
    エッセイパーソナルエッセー学校の課題に回答
    推薦状・成績必要必要

    合格後の健康診断の提出や予防接種などは、すべて本入学のときにも必要になる手続きでした。思い返せば、本入学に向けたよい予行練習になったと思います。

    参加して分かったこと

    まず誤解のないように書いておくと、サマースクールは授業中心です。サマーキャンプ的なレジャー中心の内容ではありません。

    参加した長男・次男が「一番参加する意義があった」と振り返っていたのは、授業よりもむしろ、ボーディングスクールでの寮生活のイメージがつかめたことと、様々な国・地域の人たちと友達になれたことでした。参加者のうちざっくり2割くらいはインターナショナル生という感じだったそうです。

    費用と時期

    以前このブログで紹介したときは、開催時期は大体毎年7月頭から8月頭までの1か月間、費用は大体一人100万円(2021年は$9,170、寮費・食費込み)でした。

    今の Exeter Summer は、2027年が7月5日〜8月5日の日程です。今7〜8年生の生徒向けの Access Exeter は寮生$11,850、今9〜12年生の生徒向けの Upper School は寮生$11,500です。

    入学試験やインタビューは原則として不要です。ただし、英語を母語とせず、英語で学んだ期間が5年未満の生徒は、TOEFL iBT で100点以上のスコアの提出が必要です。また、留学生は Financial Aid の対象外とされています。我が家が申し込んだ頃とは条件が変わっているので、申し込む年の要項を必ず確かめてください。

    参加すると合格しやすくなる?

    サマー参加者から実際に何人合格したかは、知る由もありません。ただ、長男・次男の周りの友達はことごとく入学していなかったので、そんなに多くはないのでは、というのが我が家の見立てです。

    我が家は、サマースクールは「エクセターに入るため」というよりも「寮生活のイメージをつかむため」に参加するもの、と考えています。別にサマーに参加しなくても、受かる子は受かります。


    5. 他校との比較 — アンドーバーと、息子たちの進学先

    エクセターを、最大のライバルのアンドーバーと、息子たちの進学先(長男・次男の Kent School、三男の Woodberry Forest School)と並べてみます。

    項目ExeterAndoverKentWoodberry
    所在地ニューハンプシャー州マサチューセッツ州コネチカット州バージニア州
    創立1781年1778年1906年1889年
    生徒数1,096人(2026-27年度)1,167人(2026-27年度)520人390人(2026-27年度)
    男女共学共学共学男子校
    寮生と通学生寮生890人・通学生206人寮生858人・通学生309人寮生93%・通学生7%全員が寮生
    年間学費(寮生)$71,797(2026-27年度)$79,800(2026-27年度)$83,700(2026-27年度)$72,300(学校の学費ページ、2026年11月8日確認)
    生徒と教員の比率6:15:15:1公式の文章には記載なし
    授業・APハークネス。AP は開講しない公式の AP コースは3つだけ独自の Advanced Studies 課程(セミナー形式)college prep と honors の2段階
    我が家との関わり長男・次男が受験(不合格)。サマースクールに参加—長男・次男が4年間在籍三男が4年間在籍

    Kent — 長男・次男の進学先

    長男・次男はコネチカット州の Kent School に4年間通いました。もともと Kent は、お隣さんの神アドバイスがなければ受験することがなかった学校です。Kent では、教員のほとんどが学校の敷地内に家族で住んでいて、生徒の生活圏に先生の家族がいます。年に1〜2回は生徒自身が chapel talk をする機会があり、うちの子も4年生のときに、日米バイリンガル環境で育った自分の家族のことを15分話したそうです。

    Kent School は1906年創立で、コネチカット州ケントにある共学のボーディングスクールです。生徒数は520人(9〜12年生と PG)、寮生が93%を占め、生徒と教員の比率は5:1です。2026-27年度の学費は寮生$83,700(寮費・食費込み)。得意分野を持つ生徒向けに独自の Advanced Studies 課程を設けていて、セミナー形式の授業や議論を特徴としています。

    両校を併願する受験生は多く、Kent は「エクセターなどテン・スクールズに届かなかった生徒が進む学校」と見られることもあります。でも実際に Kent で4年間を過ごした息子たちの正直な感想は、「だからこそ、学生の質は変わらないんじゃない?」でした。トップ校どうしの合否は、紙一重のところで分かれているのだと思います。

    どちらに受かったかで子どもの価値が決まるわけではありませんし、進んだ学校で4年間をどう過ごすかの方がずっと大事だと、2人を見ていて思います。

    Woodberry — 三男の進学先

    三男はバージニア州の Woodberry Forest School に進みました。100%全寮制の男子校で、寮生と通学生が混在するエクセターとは対照的な学校です。詳しくは「Woodberry Forest School 完全ガイド」に書いています。


    6. まとめ:受けてみて分かったこと

    最後に、エクセターを受けてみて我が家が分かったことを3つにまとめます。

    • 併願とセットで考えること。我が家は2校しか受けず、Kent も不合格だったら選択肢はゼロでした。
    • サマースクールは、合格のためというより、寮生活のイメージをつかむ機会になったこと。
    • 不合格でも、進んだ学校での4年間が大事だったこと。長男・次男は Kent で4年間を過ごしました。

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    よくある質問

    Q. フィリップス・エクセター・アカデミーの偏差値は?

    アメリカの学校に偏差値はありません。代わりに目安になるのは、合格率と SSAT のスコアです。公式に割合で出ている合格率は、11.0%(2021年入学)です。9年生で入る場合は SSAT か ISEE の受験が必須ですが、合格者のスコア帯は公式サイトに見当たりません。このブログでは、テン・スクールズなら SSAT で90パーセンタイル以上を一つの基準線としてお伝えしています。

    Q. 日本人でも入れますか?

    留学生の出願手続きは国内の生徒と同じで、生徒は海外38か国から来ています。ただ、日本人の在籍者数は公式サイトに無く、分かりません。我が家の長男・次男は受験して不合格でしたが、トップ校どうしの合否は紙一重です。我が家は2校しか受けず、併願をもっと増やしておけばよかったと思っています。

    Q. 学費はいくらかかりますか?

    2026-27年度の年間学費は、寮生が$71,797です。これに教材費の見込み$900と、留学生は加入が必須の保険$2,595が加わります。

    Q. 留学生も Financial Aid を受けられますか?

    海外在住の家庭が申請するときの書類は案内されていますが、留学生が受けられるか、ニードブラインドが留学生にも当てはまるかは、公式サイトでは確認できませんでした。出願を考えるなら、入試課に確かめてください。なお、Exeter Summer では留学生は Financial Aid の対象外です。

    Q. サマースクールに参加すると合格しやすくなりますか?

    我が家の見立てでは、そうとは言えません。長男・次男の周りのサマーの友達は、ことごとく入学していませんでした。我が家は、サマーは「寮生活のイメージをつかむため」に参加するものだと考えています。

    Q. インタビューはどうやって受けますか?

    出願者全員に課されていて、キャンパスでの対面、オンライン、動画の提出から選べます。1人1回で、1月15日までに受けます。


    留学・進学準備は専門家への相談から

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    写真の出典:アイキャッチは Academy Building(出典:Wikimedia Commons/撮影:Transmarinus/CC BY-SA 3.0)。本文の写真の出典は、それぞれのキャプションに書いています。