ボーディングスクール基本情報

    「インターナショナル生の親」がやるべきこと|息子3人をボーディングスクールに送り出した実体験

    「子供がボーディングスクールに入ってから、学校のことが何も分からなくて不安」

    これ、インターナショナル生の親あるあるです。

    正直に言うと、最初は「何が分からないか、が分からない」状態でした。困りようもない、というか、困っていることにも気づいていないというか。

    ただ、10年以上経った今でも鮮明に覚えているのが、最初のサンクスギビング休暇のこと。ボーディングスクールはサンクスギビングで寮が閉まります。「じゃあ息子はどこでどう過ごすんだ?」と、それだけが頭から離れなくて、やきもきした記憶があります。結果的には友達の家にお世話になったのですが、この「ショートブレイクの過ごし方問題」は入学前に先輩親御さんに聞いておくべきでした。

    この記事では、失敗も含めた我が家の実体験をベースに、日本在住の「インターナショナル生の親」が「これだけはやっておけ」ということを具体的にお伝えします。

    「インターナショナル生の親」が抱える3つの構造的ハンディキャップ

    本題に入る前に整理しておきたいのが、「インターナショナル生の親」がアメリカ現地生の親に比べて構造的に不利な3つの点です。これを意識しておくと、何に力を入れて何を諦めるかの線引きがしやすくなります。

    • ① 物理的な距離:日米間は飛行機で12-14時間。気軽に学校訪問はできない
    • ② 時差:日米間は13-14時間差。電話・面談の時間調整が常に必要
    • ③ 言語の壁:先生・他の保護者とのコミュニケーションが英語ベース

    ① 物理的な距離 ― 学校に「行けない」現実

    頭では分かっていても、実際に「行けない」状況が積み重なるとボディブローのように効いてきます。

    長男次男の時は入学式に私だけ同行しましたが、妻と2人で揃って訪問できたのは卒業式の1ヶ月前が初めてでした。実はこの時、三男にボーディングスクールという選択肢を実際に見せたくて連れて行ったのがきっかけです。日本のGWとタイミングが合ったのが救いでしたが、その1ヶ月後の卒業式には行けず…これは今でも長男次男に言われますw

    三男の時はコロナ禍での入学で、そもそも親は行けない状況。その後も結局行けないまま、訪問できたのは卒業式の時だけでした。

    アメリカ人の親は頻繁に顔を出す家庭が多く、インターナショナル生の子供たちは内心さみしい思いをしているかもしれません。本人たちは「別に」と言うでしょうがw 距離とお金の問題もありますが、行けるタイミングはできる限り行ってあげた方がいいと今は思っています。

    ② 時差 ― 平日朝 or 深夜が基本

    東海岸とは13-14時間差、西海岸とは16-17時間差。「向こうの日中=こっちの深夜」が常で、面談・電話は日本の朝か夜に集中します。

    東京からだと向こうの日中=こちらの夜か翌朝になりますが、私自身の仕事がアメリカとのやり取りを日常的にしていることもあり、時差については特段苦労した記憶がありません。学校側も流石に日本の深夜に面談を設定してくるような鬼なことはしないのでw

    ③ 言語の壁 ― 「ニュアンス」が一番つらい

    事務的なやり取りはなんとかなっても、「今後この方針で行きましょう」みたいなニュアンスが絡む話で詰まりがちです。

    普通のアップデートや近況報告であれば、基本的に向こうが話してくれるのをフンフンと聞いているだけで大体事足ります。正直、多少聞き取れなくても何とかなるw

    本当に困るのはトラブルの時です。

    一番「ちゃんと理解しないとまずい」と思ったのは、朝5時に次男から電話がかかってきた時のこと。「何事?」と飛び起きて聞くと、レポート提出の際に出典(クレジット)を明記していなかったことが問題となり、学校から処分を受けることになった。その連絡を先生が親にしたい、という話でした。

    こういう時は向こうも「ハーイ!」といつものトーンではなく、日本時間も気にせずかけてくる。そして、こちらも頭が回っていない朝5時に英語で状況を把握しなければならない。留学コンサルタントと契約していたとして、こういう緊急時に対応してくれるのかしら?とふと思ったりもしました。普段の英語力を鍛えておくに越したことはないです。

    この3つを完全に解消することはできません。でも、「学校との関係を深める活動」を絞れば、無理なく続けられる範囲で十分な関わりが持てます。以下、できないことは諦めて、できることに集中する戦略を共有します。

    一般的に「やった方が良い」と言われていること

    以下は一般的に「やった方が良い」と言われていることです。が、親も学校の近くに住んでいたりしない限りはできないことばっかりですので、さらっと読み流して頂ければと。我が家が大事だと思うことはこの次に書きます。

    ボランティアに積極関与する

    ボーディングスクールは親のボランティアで成り立っている部分が結構あります。スポーツの試合でのゲータレード・スナックの用意、イベント時の車での送り迎え、等々。英語が苦手でもできることはそこそこあります。が、日本に住んでたらやりたくてもできません。。

    PTAに参加する

    これに関しては言葉の問題がモロに出てきますので、例えアメリカに住んでいたとしても英語が得意じゃない限りはハードルはかなり高いかと。。

    「オープンデー」に参加する

    多くの学校は「オープンデー」と呼ばれる学校訪問日を設け、家族等に学校訪問の機会を提供しています。過去数年間はコロナの影響もあり、入学前の学校見学はおろか、入学式にも帯同できなかったというご家族も少なくないかと思います。

    我が家の三男は2020年9月に某ボーディングスクールに入学しましたが、まさにこのパターンで、私も妻もまだ学校には一度も行ってません。。

    そもそも「オープンデー」に合わせてアメリカに行く、といった融通が利く人はそんなに多くは無いかと思われますので、インターナショナル生に関しては「行けるときに行ってその時にしっかり先生方に挨拶する」で代替するしかないでしょう。

    「インターナショナル生の親」だからこそ特に力を入れるべきこと

    Woodberry Forest School のキャンパスを歩く生徒たち

    ということで、できないことはできないで仕方ありません。でも、逆に「インターナショナル生の親」だからこそ特に力を入れるべきと思うことがいくつかあります。以下はビジネス英会話程度の私、ちょっとだけ話せる程度の妻の我が家が実践、心掛けていることです。ご参考にして頂ければ。

    “Parent Newsletter”を熟読

    学校と直接コミュニケーションを取るのが難しいインターナショナル生の親にとって、”Parent Newsletter”は貴重な情報源となります。

    が、その内容、頻度に関しては正直学校によって濃淡があります。我が家は長男次男(双子)と三男とで違う学校に通っていますが、「え、こんなに違うの?」と衝撃を受けましたからねw

    まあ、流石に何もないという学校は無いでしょうから、取り敢えず学校から送られてくるレターの熟読は親の必須課題としましょう。

    因みに、三男の学校の週次レターには”Ask Your Son About…”というコーナーがあるのですが、子供と話すときのネタを提供してくれてまして、大変助かっております。例えば、、、

    1. 春学期の中間テスト結果
    2. タキシードの用意(もしフォーマルディナーに出席するのであれば)
    3. 週末の過ごし方。最近大分暖かくなってきたので。
    4. 先週末に開催されたOB会合で、OBの誰かと話したか?

    高校生がタキシード?!なんそれ?!と、思わず聞きたくなりますよね。大抵聞き過ぎてウザがられるのがオチですがw

    学校アプリ・保護者ポータルを使い倒す

    “Parent Newsletter”の他に最近どの学校でも整備が進んでいるのが「保護者向け学校アプリ・ポータル」です。学校によって名前は違いますが、Veracross、Reach、Blackbaud、SchoolPass あたりが定番です。

    これらのアプリでは、子供の成績、出欠、寮の点呼ステータス、行事カレンダー、先生からの個別連絡、寮アシスタントからのメッセージ等が一括で確認できます。学校とのつながりが薄くなりがちなインターナショナル生の親にとって、ここから得られる情報は本当にありがたいです。

    我が家では、毎週日曜日(米国時間)に夫婦でアプリにログインして「今週何があったか」「来週何があるか」を確認するルーチンにしています。これだけで「学校で何が起きているか分からない」という不安はかなり解消されます。子供との週末通話のネタにもなりますし。

    Kent SchoolもWoodberry Forest Schoolも、保護者ポータルはしっかり作り込まれていて、どちらも特段ストレスを感じたことはありませんでした。スケジュール確認、成績、出欠、寮の状況など色々な機能があるのですが、正直なところ結局メインで使ったのは「学費の支払い」と「成績確認」の2つくらいですw

    ただ、成績確認だけは本当に助かりました。日本にいながら「あれ、この科目だけ急に下がってる?」と気づけるので、子供との週末通話で「最近どう?」と自然に切り出すきっかけになります。直接「成績見たぞ」と言うとウザがられるので、そこはオブラートに包んで聞くのがコツですw

    ちなみに成績は高校まで(=ボーディングスクール在学中)は親も確認できますが、大学に入ると親には開示されなくなります。子供の自立に関して明確な線引きがあるようで、なるほどなと思いました。ボーディングスクールの親である間は子供の成績を満喫しましょうw

    ちなみにアプリへのアクセス権を一度でも忘れると(パスワード忘れ等)、英語でリセット申請する羽目になるので、ログイン情報はパスワードマネージャーにきちんと保存しておくのを強くお勧めします。我が家は一度妻がログインできなくなり、IT担当者と英語で30分のやり取りをする羽目になりましたw

    アドバイザーとの連絡は密に

    恐らく殆どの学校では各生徒に「アドバイザー」が付くかと。日本の学校の「担任」よりかは「兄貴、姉御」に近い感じでしょうか?

    よろず相談承り係的な役回りで、保護者とも入学前、そして入学後も面談等で定期的に話すことになるでしょう。

    我が家にとってアドバイザーは、まさに「学校の中の味方」。日本にいる親が一番頼れる相手です。

    アドバイザーは正直「当たりはずれ」「相性の合う合わない」があるようです。幸い息子たちのアドバイザーとは馬が合い、信頼関係を築くことができました。

    助けてもらった場面は数え切れないのですが、実利的なところで言うと、ちょっとした休みの時に友達の家に泊まれない状況になった時に、アドバイザー自身の家に泊めてくれたこともありました。こういう「学校の外の味方」的な動きをしてくれるのがアドバイザーのありがたいところです。

    ただ、一番助かったのはやはり精神的なサポートです。日本から遠く離れた環境で、生活面・勉強面・人間関係と、10代の子供が一人で抱えるには重い局面も多い。そこに寄り添ってくれる大人が学校の中にいるというのは、親としてこれほど心強いことはありません。

    我が家の三男はトランスファー(転校)の準備をする際もアドバイザーと入念に打ち合わせする等、本当に色々とお世話になっています。

    KentもWoodberryも、アドバイザーとの関係は良好だったと思っています。Kentの時は私自身もボーディングスクール初体験で「何が良くて何が悪いか」の比較軸すらなかったので、良かったのかどうか正直不明ですがw、悪いと思っていないということは良かったということでいいでしょう。

    Woodberryの時は親としての経験値が上がっていたこともあり、学校との付き合いに自分なりの余裕が出てきた感覚がありました。Kentの時以上にうまくやれた気がしますが、それは学校側の問題というより、私自身の受け止め方が変わったからだと思っています。

    つまり、アドバイザーとの関係は「学校ガチャ」の要素もゼロではないですが、親側のコミュニケーションの取り方でかなり変わる、というのが我が家の結論です。

    最初のコンタクトは、入学してしばらくしてからアドバイザーの方から「お子さんのアドバイザーになりました、よろしくお願いします」という自己紹介メールが来たのがきっかけでした。それに「こちらこそよろしくお願いします」と返信して、その後web面談の日程を調整して直接話す、という流れでした。

    つまり、最初は向こうから来るのを待てばOKです。来たら丁寧に、かつ早めに返信する。それだけで「ちゃんとした親御さんだな」という印象を与えられます。

    「相性」の問題でしっくりこないケースもあるかもですが、アドバイザーとは卒業までの長いお付き合いすることになる公算が大きいことから、お土産を渡すなりなんなりして良好な関係を構築しておくことを強くお勧めします。

    アドバイザーへのメール例文(実用テンプレ)

    「英語でメール、何書けばいいの?」と固まる親御さんも多いはず。我が家でよく使うパターンを2つご紹介します。完璧な英語じゃなくて全然OK。気持ちが伝われば十分です。

    ① 学期開始の挨拶(簡潔バージョン)

    Dear [Advisor’s Name],

    I hope this email finds you well. I just wanted to reach out and thank you for everything you’ve been doing for [son’s name] this year. We truly appreciate your guidance.

    Please don’t hesitate to let us know if there’s anything we should be aware of from our end. We are always happy to support [son’s name] from Japan in any way we can.

    Best regards,
    [Your name]

    ② 面談アポ調整(時差込み)

    Dear [Advisor’s Name],

    Thank you for offering to set up a parent-advisor meeting. Since we are based in Japan (14 hours ahead of EST), we would greatly appreciate if we could schedule the call at one of the following times:
    ・Weekdays 7:00-9:00 AM EST (8:00-10:00 PM JST)
    ・Weekends are also flexible.

    Please let me know what works best for you.

    Best regards,
    [Your name]

    定型に入れるだけのテンプレなので、「とりあえず学期初めに何か送りたい」というときに非常に便利。「英語が下手で…」と気後れする必要はないです。

    お泊りさせてもらった家へのお礼メール

    友達が出来てくると、「サンクスギビング(11月)」や「イースター(4月)」等、1週間程度の日本に帰ってくるほどでもないショートブレイクに友達から「お泊り」のお誘いが来るようになります。

    子供から「○○君の家に泊まらせてもらえることになった!」との連絡が来たら、直ちに親御さん宛にサンキューメールを打ちましょう。そして、休みが明けて学校なり日本に戻ったら「無事戻りましたありがとう」メールも打ちましょう。

    学校コミュニティとの接点が乏しくなりがちなインターナショナル生の親にとって、子供のお泊りは家族ぐるみのお付き合いを始める絶好の機会となります。

    我が家では、子供達には「ステイ先の家族全員に感謝の気持ちを伝えること。礼儀正しく。家事手伝いを進んですること」の三点は口酸っぱく伝えています。

    遠く離れているが故、メールでありがとうの気持ちを伝えることくらいしかできませんが、だからこそサンキューメールはしっかり心を込めて書いて送りましょう。

    そして、日本から再度渡米する際にはお世話になった家族に渡すお土産も忘れずにw

    友達が日本に遊びに来たときは、最大限の「おもてなし」を

    夏休みには友達が日本に遊びに来る、なんてこともあるでしょう。ゲーム好きな子にとっては日本は「聖地」だったりするようで、長男次男の友達の中には2回遊びに来た子もいましたw

    ボート推薦でアイビーリーグの大学に進学したバリバリ体育会系の子は「フードトリップ!日本のうまいものを食いつくす!」と意気込んで来てました(トライした二郎系ラーメンの破壊力にお腹が耐え切れず撃沈してましたがw)。

    アメリカ人にとって日本は「行ってみたい国」の上位にランクされているのは間違いありません。日頃学校コミュニティに貢献できていないインターナショナル生の親にとっては、子供の友達が来日した時こそが「恩返し」のときです!!

    是非日本のいろんなところに連れて行ってあげてください。東京、京都、大阪といった鉄板所もいいですが、草津温泉、金沢とか渋いところも外国人には人気ですw 富士山登山や釣り&家で自分で捌いて手巻き寿司パーティーとかも面白いですね。

    「我が家は狭いのでホストなんて、、、」と気にされる方もいるかもですが、そんなの気にしなくても大丈夫です。殆どの日本人の家はアメリカ人の家に比べたらめちゃくちゃ狭いのでw そんなことよりも大事なのはおもてなしの気持ちです。

    普段の家の食事に関しては、苦手なもの、アレルギー以外は気を遣う必要は全くないでしょう。むしろ、家族の一員として受け入れ、お客様扱いし過ぎないのが一番だと思います。逆に、アメリカでのお泊りでも朝も夜もダンキンドーナツというのもあります。それはそれで全然いいのですw

    是非心からのおもてなしで、日頃の感謝の気持ちを表してあげてください。草の根国際交流で日本のファンを増やすのも我々インターナショナル生の親に課された大事な使命だと思っています。

    同じインターナショナル生の親同士のネットワークも宝物

    Woodberry Forest School のコミュニティ感あふれる応援風景

    地味ですが超重要なのが、同じ学校・同じ国出身の他のインターナショナル生の親とのつながりです。日本人が複数いる学校なら、入学が決まった時点でWhatsAppグループや LINE グループに招かれることも多いはず。これは絶対に断らず参加しておきましょう。

    こういう親ネットワークから入ってくる情報は、学校のオフィシャル発信より早くて生っぽい。例えば、「中国正月の連休、空港送迎を○○家がアレンジしたから一緒に乗る?」とか、「先輩の親御さんから聞いたんだけど、12年生の今頃は〇〇に気を付けた方がいい」とか、現地ローカル親からは絶対に得られない情報の宝庫です。

    我が家も、長男次男の学校では、日本人保護者で年に1-2回は東京で集まってランチ会をやっています。子供のリアルな様子(親の前では見せない一面)が、他の親御さんから聞けるのが一番の収穫ですw

    大学進路の話は「カレッジカウンセラー」を頼り倒す

    Woodberry Forest School の屋外卒業式

    11年生・12年生になると、いよいよアメリカ大学受験準備が本格化します。ここで大きな存在となるのが、ボーディングスクールに必ず配置されている カレッジカウンセラー です。

    カレッジカウンセラーは大学受験のプロで、出願戦略・志望校選定・推薦状の手配まで全部面倒を見てくれます。日本の高校の進路指導の比ではなく、本当に子供一人ひとりに寄り添ったカウンセリングが受けられます。

    詳細は カレッジカウンセラーとは?親目線でその役割を解説 の記事で解説していますが、結論から言うと、「インターナショナル生の親が手を出してもどうにもならない領域」なので、ここはカウンセラーに任せて、親は子供の精神面のサポートに徹するのが我が家のスタンスです。

    「早めに」やっておくべきだったこと

    とはいえ、振り返ると「もう少し早く動いておけばよかった」ということがいくつかあります。

    正直に言うと、「早めにやっておくべきだった」と思うことは特にありません。アメリカの大学受験のことなど親にはよく分からないし、子供を信じて預けた以上「カネは出すけど口は出さない」のスタンスを貫きました。

    仮に何か口出ししたとしても、どうせ頓珍漢なことになっていたと思いますw

    カレッジカウンセラーのプロに任せて、親は子供の精神的サポートに徹する。それが我が家の結論です。

    日本の親に「カレッジカウンセラーに任せきり」を勧めると言いつつ、任せきりにし過ぎて子供が動かないと結局カウンセラーも動けません。「子供が動くように仕向けるところまでが親の仕事」くらいに思っておくと丁度いいです。

    親はどこまで関与すべき?Common App とエッセイの線引き

    大学出願の現場で日本の親が一番悩むのが「親はどこまで手を出していいのか」問題です。Common App の入力項目、推薦状の依頼、エッセイのチェック、面接対策…思いの外やることは多いです。

    結論から言うと、事務系(Common App の入力チェック・締切管理)は親の手出しOK、内容系(エッセイの中身・面接の答え)はカウンセラーと子供に任せるのが鉄則です。エッセイは「親が手を入れた」と分かるレベルで添削するとアドミッションオフィサーに見抜かれてマイナス、というのは現地でもよく言われる話。

    我が家の関与はゼロです。アドバリューゼロw

    エッセイの中身は一切読みませんでしたし、Common Appの入力も子供に任せきり。締切が近づいたらリマインドする、それだけが親の仕事でした。

    「それで大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、ぶっちゃけほとんどの日本人家庭はそうじゃないですかね。親自身がアメリカのボーディングスクール出身、みたいなご家庭なら話は別ですが、そうでない限り「下手に口出しするより子供とカウンセラーに任せた方がいい結果が出る」というのが我が家3人分の結論です。

    我が家は息子3人それぞれ別の大学(UNC、Babson、UCSD/UCLA系)に進学しましたが、エッセイの中身については一切口出ししませんでした。代わりに、出願スケジュール表だけはGoogleスプレッドシートで共有して、締切が近づいたらリマインドするのは親の役目にしていました。

    よくある質問

    海外在住で保護者会・学校行事に参加できなくても問題ないですか?

    問題ありません。アメリカ国内の親でも忙しくて毎回参加できない人は多いですし、学校側もインターナショナル生の親が物理的に参加できないことは織り込み済みです。代わりに「Parent Newsletterの熟読」「保護者ポータル/アプリの定期チェック」「アドバイザーとの定期的なメール連絡」の3点を地道に続ければ、十分に学校とのつながりは保てます。

    英語が苦手な親はどうやって学校とコミュニケーションを取ればいいですか?

    定型の英文メールテンプレを2-3パターン持っておけば十分です。「学期開始の挨拶」「お礼メール」「面談アポイントの調整」あたりが頻出パターンです。完璧な英語より、感謝の気持ちと礼儀正しさが伝わることの方が重要です。我が家の妻もビジネス英語経験はなしですが、テンプレを使い回して十分やり取りできています。

    アドバイザーとの面談では何を話せばいいですか?

    定番は「最近の様子」「学業の進捗」「課外活動」「友人関係」「将来の方向性」の5本柱です。親から「家でこんな話をしていました」「日本に帰省中はこう過ごしていました」など、親側の情報を共有するのも大事。アドバイザーは子供の校内での姿しか見ていないので、家庭での様子を知れることを意外と歓迎してくれます。

    子供の友達の家にお泊りさせてもらった時のお礼の方法は?

    ① 子供から泊まりの予定が決まった旨の連絡が来たらすぐにホストファミリー宛に英文サンキューメール、② お泊り終了後(帰宅日)に「無事帰りましたありがとうメール」、③ 次回渡米時に日本のお土産を持参、の3段構えが基本です。お土産は高価なものより日本らしいもの(お茶、和菓子、文房具等)が喜ばれます。

    同じ学校に通う他の日本人保護者とのつながりはあった方がいいですか?

    圧倒的にあった方が良いです。WhatsAppやLINEのグループに招かれる機会があれば必ず参加しましょう。学校公式情報よりも早く・生に情報が入ってきますし、空港送迎の合同手配や、子供の様子の情報交換等、現地ローカル親からは得られない実用的な相互助け合いが期待できます。

    英語が下手でもアドバイザーに英文メールを送って大丈夫ですか?

    大丈夫です。アドバイザーは「インターナショナル生の親と英語でやり取りすること」自体に慣れていますし、文法ミスを減点する人もいません。むしろ完璧な英語を待って何ヶ月も連絡しない方が「関心がない親」と思われてマイナスです。本記事のメール例文を改変して送るところから始めれば十分です。Google翻訳→DeepL→ChatGPTでチェックという3段構えで失礼のないレベルになります。

    子供が「大丈夫」しか言わないとき、学校に問い合わせてもいいですか?

    もちろん問い合わせて構いません。「最近本人があまり話してくれないので様子を教えてほしい」とアドバイザーにメールするのは至って普通のリクエストです。親としては「過保護に見られないか」と気になりますが、学校側は「親が関心を持っている家庭」とポジティブに受け取ってくれます。具体的に心配な点(成績・友人関係・体調等)が分かっていれば添えると、より的確な情報が返ってきます。

    他のインターナショナル生の親とはどうやって知り合いになれますか?

    一番早いのは、入学が決まった時点でアドミッションオフィスに「同じ国・地域から来ている家庭を紹介してもらえないか」と聞くことです。学校によっては自動で紹介してくれることもあります。次に、最初の長期休み(サンクスギビングや冬休み)に日本で帰省するタイミングで集まりがあれば必ず顔を出すこと。LINE / WhatsApp グループに招かれたら絶対に断らず即参加。在校生の親が新入生の親を歓迎する文化は強いので、こちらから動けば必ずつながりはできます。

    ということで、今回は「インターナショナル生の親」としてのボーディングスクールとの関わり方について書いてみました。学校との間の物理的な距離を埋めるためにできることはあると思います。我が家のやり方を参考に、皆さんなりのコミュニケーションでうまいこと距離を詰めて頂ければと思います。

    POSTED COMMENT

    1. ただのおばちゃん より:

      はじめまして。
      「草の根国際交流で日本のファンを増やすのも我々インターナショナル生の親に課された大事な使命だと思っています。」
      海外で豊かな学びを実現されるお子さんのご家庭って、必ずこのマインドお持ちですよね。
      素晴らしい方針と思います。
      応援しています!

      • ゆたか より:

        ただのおばちゃんさん(こう呼ぶのは憚れましたが、これしか呼び方知らず申し訳ございません・・)、温かいコメントありがとうございます。これを励みにこれからも読者の方のお役に少しでも立てるようなブログを書いていければと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。