留学

    アメリカ留学の保険はいくら?必須?我が家の実例(年2,225ドル・手術自己負担0)で解説

    アメリカ留学が決まって、意外と後回しにされがちなのが「保険」です。学校から分厚い英語の保険書類が届いて、指定のプランにそのまま入るべきか、それとも自分で選べるのか——我が家も三男のときに一度フリーズしました(笑)。

    結論から言うと、三男は学校指定のプランで年2,225ドル。そして次男が膝を手術したときは、自己負担ゼロでした。

    この記事では、アメリカ留学の保険が「必須なのか」「いくらかかるのか」「学校指定と自分で加入はどっちが得か」、ビザ上の注意点、そして見落としがちな補償の穴まで、我が家の実例で解説します。留学前の親御さんが、保険書類を前にフリーズしないための地図になれば嬉しいです。

    結論:アメリカ留学の保険はこう考える

    先に要点だけまとめておきます。

    • 多くのボーディングスクール・大学では、留学生の保険加入は事実上「必須」。学校がプランを指定してくることも多い。
    • 費用は学校・プランで幅があり、ボーディングで年2,000〜2,600ドル前後、大学のSHIPだと年4,000〜7,000ドル台になることも。我が家の三男は年2,225ドル。
    • アメリカの医療費は桁違い(手術で日本円200〜300万円規模になることも)。保険は「保護」というより必須のインフラと考えると腹落ちします。
    • 学校指定プランは現地医療にすぐ使えて手続きが楽。ただし歯科・眼科・一時帰国中の治療などは穴になりがちで、そこは日本側の保険で足すのが現実的。
    • J-1ビザなどは「日本の保険では要件を満たせない」ことがあるので、ウェイバー(免除)を考えるなら要件と期限を必ず確認。

    以下、順番に見ていきます。

    そもそも必須?——学校が保険を「指定」してくる仕組み

    アメリカの学校は、留学生に医療保険の加入を求めてくるのが一般的です。理由はシンプルで、アメリカの医療費が非常に高く、無保険で大きなケガ・病気をすると本人も学校も立ち行かなくなるからです(手術ひとつで日本円200〜300万円規模になることも珍しくありません)。

    我が家の場合も、学校から「このプランに入ってください」という形で指定プランが用意されていました。留学生は原則そこに加入する前提で、自分で別の保険を用意して「加入免除(ウェイバー)」を申請できる学校もありますが、条件(補償額の下限など)が細かく、承認されないことも多いです。

    日本のサラリーマン家庭だと「健康保険は会社が半分出してくれる」感覚に慣れているでしょうから、この全額自己負担ベースの金額感には最初ちょっと驚くはずです。でも、次に書く実例を読むと「必須のインフラ」という言葉に納得してもらえると思います。

    いくらかかる?我が家の実例と学校別の相場

    一番気になる費用です。実例と相場を、年度付きで並べます(学校は年々値上がりするので年度が大事)。

    我が家(三男)の場合|2022年

    • 学校指定の医療保険:年2,225ドル
    • 任意の追加プランも案内がありました:
      • Accidental Coverage(傷害補償):85ドル → 加入
      • Tuition Refund Plan(授業料返還プラン/TRP):749.70ドル → 見送り(中学段階での途中退学率を考えると割高と判断)

    学校別の相場(参考)

    • Phillips Exeter Academy:約2,595ドル(2026-27)
    • Harvard の SHIP(学生健康保険):約4,202ドル(2024-25)+ SHF(Student Health Fee)約1,592ドル
    • Stanford の SHIP:約7,128ドル(2025-26)
    • University of Chicago の SHIP:約4,998ドル(2025-26)
    ⚠️ 保険料は年度・プラン変更により毎年変動します。最新情報は各校の公式サイトで確認してください。

    こうして並べると、ボーディングスクールで年2,000〜2,600ドル前後、大学のSHIPだと年4,000〜7,000ドル台という感覚がつかめると思います。学校とプラン、そして年度でかなり幅があるので、必ず自分の学校の最新金額を確認してください。

    学校指定 vs 自分で加入、どっちが得か

    「指定に乗る」か「自分で選ぶ」か。比較するとこうなります。

    観点学校指定プラン自分で加入(日本の留学保険など)
    費用年2,000〜7,000ドル台(学校による)商品による。比較次第で割安なことも
    現地医療学校提携先ですぐ使える・強い商品により差が出る
    手続き自動で加入・楽自分で比較して加入が必要
    日本語サポート基本は英語対応日本語サポートが手厚い商品もある
    歯科・一時帰国中の治療など穴になりがち商品によっては手厚い
    ビザ要件満たす前提で用意されているJ-1等では日本の保険が要件を満たせないことあり
    自由度選べない(必須指定)ことが多い自由に選べる

    得か損かは「学校が必須指定しているか」で半分決まります。指定が必須なら、まずそれに乗り、足りない補償だけ自分で足すのが現実的。免除が可能で、かつビザ要件(後述)を満たす良い商品が見つかるなら、自分で加入して費用を抑える選択もあります。

    実際に請求してみた——次男の膝の手術で自己負担ゼロだった話

    保険は「請求してみて初めて価値が分かる」ものです。我が家で一番それを実感したのが、次男のケガでした。

    次男が膝の関節鏡手術を受けることになったとき、正直「アメリカの手術=とんでもない請求が来るのでは」と身構えました。請求の総額は、細かい明細まではもう覚えていませんが、数百万円規模だったはずです。

    ところが、学校提携(ネットワーク)の病院で受けたおかげで、自己負担はゼロ。払ったのは、病院への往復のタクシー代だけでした。

    三男のときも、複数回のPCR検査、そしてコロナ感染を経験しましたが、いずれも医療費はかかりませんでした。

    「高いけれど、いざという時に確実に効く」——これが、我が家が保険料を“必須のインフラ”と割り切れた理由です。

    ビザ・手続きで気をつけること(意外な落とし穴)

    保険は「入って終わり」ではなく、手続きとビザ要件が絡みます。ここでつまずく人が多いので、先に押さえておきましょう。

    • 入学後は、保険加入の証明を学校の求める期限までに提出する必要があります。
    • J-1ビザの学生は、米国務省(DOS)の定める保険要件を満たしているか要確認。補償額の下限などが決められています。
    • ウェイバー(加入免除)には申請期限があり、学年の早い時期に締め切られることが多いです。

    日本の保険は、そのままでは認められないことが多い

    注意したいのが、日本の保険は、DOSの要件上そのままでは認められないことが多いという点。「自分で加入して安く済ませよう」と思っても、ビザ要件で弾かれると結局入り直しになります。免除を狙うなら、要件と期限をセットで確認してください。

    💡 ウェイバーを狙うなら、学校の保険要件書とビザの種類を先に読むのが順番です。申請期限は学年開始直後に設定されていることが多く、逃すと自動的に学校プランへ加入・請求されます。

    見落としがちな補償の穴と、日本側で足す保険

    学校指定プランは現地の医療に強い一方で、穴になりやすい領域があります。現行の我が家の整理はこうです。

    • 歯科(デンタル):対象外のことが多い → 足すのを強く推奨
    • 眼科・メガネ/コンタクト:対象外のことが多い → 必要に応じて
    • メンタルヘルス/カウンセリング:プランによる → 要確認
    • 一時帰国中の日本での治療:対象外 → ほぼ必須で足したい
    • 親の緊急渡航(子の入院時などに親が渡米する費用):対象外 → 日本の留学保険で
    • 電子機器・手荷物の盗難/紛失:対象外 → 盗難の多い地域では重要
    • 卒業後・休学期間の空白:対象になりにくい → 見落としがちな重大ギャップ

    日本側で足すなら、比較したのはこの4社

    こうした穴は、日本側の留学保険や補償で足すのが現実的です。我が家が比較・検討したのはこのあたりです。

    サービス名種別留学対応期間特徴・強み
    i保険比較サイト(11社取扱)◎ 専用ページあり長期対応(各社による)損保ジャパン・AIG・東京海上等11社を一括比較。学校指定要件への対応案内あり。電話相談OK
    たびほ(ジェイアイ傷害火災)保険会社(ネット専用)◎ 留学目的で申込可最長1年(延長で通算5年)親が契約者・子が被保険者でOK。補償14項目(業界最多水準)。一時帰国中補償特約あり
    損保ジャパン保険会社(代理店経由)1年以上(包括契約)老舗の安心感。救援者費用・携行品補償充実
    三井住友海上保険会社最大2年(書面申込)ネットde保険はコスパ良し。補償バランスが良く選びやすい

    保険料・学費の海外送金:Wiseが便利

    保険料や学費をアメリカに送金するときは、為替と手数料で地味に差が出ます。銀行の国際送金は手数料が高くつくので、我が家はWise(ワイズ)を使っています。

    Wise(ワイズ)公式サイト

    手数料最安水準の国際送金サービス。学費・保険料の送金に。

    公式サイトへ →

    詳しくは手数料で損してませんか?アメリカへの学費送金|方法別コスト徹底比較【親目線】にまとめました。

    我が家はこう選んだ(まとめ)

    最後に、我が家の結論をシンプルにまとめます。

    • 学校が指定してくる保険は、原則そのまま加入(免除条件・ビザ要件が厳しいことが多いため)
    • そのうえで、歯科・一時帰国中の治療・親の緊急渡航など穴になる部分だけ日本側で足す
    • 保険料や学費の送金は、手数料の安い方法でコストを抑える

    「高い」と感じる保険料も、次男の手術で自己負担ゼロを経験してからは、我が家にとっては“必須のインフラ”への納得の投資になりました。留学前のいちばん不安な時期に、この記事が判断の助けになれば嬉しいです。

    あわせて読みたい

    💬 個別のご相談はこちら

    「うちの子の学校はどの保険に入ればいいの?」
    3人をアメリカに送り出した経験をもとに個別にアドバイスします。