留学

    ボーディングスクールでの大学進学準備 後半-3

    今回は3年生の11-12月にかけての進学準備について書きます。

    担当のカレッジカウンセラー発表

    11月後半になると、いよいよ各生徒にカレッジカウンセラーが割り振られます。ここから入学申し込みまでの約1年半、生徒、親、カウンセラーの三人四脚で進学準備を進めていくことになります。

    カウンセラーからは、先ずは生徒、そして親のことをよく理解したいということで、それぞれにアンケートが届きました。

    親へのアンケート内容は「子供の性格を、それを形成するに至ったと思われるエピソードを交えて教えてください」とかまよくある質問だったかと記憶していますが、生徒向けのアンケートはメチャクチャ細かかったです。その内容は以下の通りです。

    生徒へのアンケート

    全て羅列したら結構長くなってしまいましたので、アレでしたら途中読み飛ばしていただいても構いません。

    • 友人があなたを表現するときに使う3つの言葉は?
    • どのように時間を使うのが好きか?
    • 他人はあなたのどこを正しく見ているのか?彼らは何を間違っているのか?
    • 最終的に進学する大学に何を求めるか?
    • 大学にはどのような特徴を求めるか?
    • 以下項目をどの程度重要視するか?
      – 自宅からの距離
      – 学部での研究機会
      – アカデミックな評価
      – 社交の機会
      – インターンシップの機会
      – 費用
      – 学食のクオリティとバラエティ
      – キャンパスの環境(都会、田舎、郊外)
      – 特定の専攻の有無
      – 大学の難易度
      – キャンパスの保守性 or リベラル性
      – キャリアサービス部署のクオリティ
      – 学生ローンの規模
      – 寮の広さと質
      – 地域
      – コースの多様性
      – 入学できるか
      – メリットスカラシップ取得の容易さ
      – 知的文化
      – 大学院進学率
      – 4年間キャンパスで生活できるか
      – 自然との近さ(森、ビーチ/海、山、湖/川)
      – 教員との個別コンタクト
      – 在学中にキャンパスで働けるか
      – 大学ランキング
      – 宗教文化
      – 卒業後の就職率
      – ルームメイトを選べるか
      – 有名・著名な教授
      – 友人の間での評判
      – ジェンダー・バランス
      – 卒業生の平均初任給
      – 学術施設のクオリティと外観
      – 大学が学生一人当たりにかける教育費
      – 両親の大学に対する意見
      – 盛んなスポーツと校風
      – キャンパスの美しさ
      – 規模(学部在籍生徒数)
      – 自分が選んだスポーツの競技レベル
      – 卒業生コミュニティの強さ
      – キャンパスの建物
      – 平均クラス人数
      – クラブ及び学内スポーツの機会
      – 一年生でもキャンパス内に車を駐車できるか

    一番最後の項目なんかは「そこそんなに大事?」という気もしますがw

    いずれにせよ、大学選びにおけるポイント、バラエティに富み過ぎですね。逆に言うと、それだけアメリカの大学には個性があるということなのでしょう。

    カウンセラーと生徒との1-1ミーティング

    上記アンケートを踏まえ、11月末にカウンセラーと生徒との間でキックオフ1-1ミーティングが実施されました。

    私(親)はそのミーティングには参加していませんが、ミーティング後にカウンセラーから届いたフォローアップメールを読むと、大体どんなことを話したのか把握できました。

    先ず、大学に求める環境は

    1. 明るく意欲的な仲間たち、賢い努力家たちに囲まれ
    2. 生徒一人一人に対して深いサポートがあり
    3. 仲間たちとの共同作業の機会に恵まれた環境

    そして、キャンパスの環境としては

    1. にぎやかな首都圏にありながらも、綺麗で落ち着いたキャンパス

    だと。高校が南部の自然豊かな環境だったので、北東部の都会っ子に憧れがあったのかな、という感じです。

    最初のミーティングはこの辺りまでで、上記を踏まえた幅広な志望校リスト(いわゆるLonglist)作成が宿題として課されました。そして三男が作成したLonglistがこちら。全部で18校です。これを10-12校のShortlistに絞り込んでいくわけですが、それはまたの機会に。因みに、難易度の分類はカレッジカウンセラーがセットしたものです。

    1. Far Reach(0校)
      SATのスコアも苦戦しそうだし、無理しないと。賢明ですw
    2. Reach(7校)
      1. ペンシルバニア州のアイビーリーグ大学
      第一希望とのこと。

      2. マサチューセッツ州の総合私立大学
      都会の近くでありながら程よく自然もあり、第一希望とほぼ同列の第二希望とのこと。

      3. カリフォルニア州のUC系大学①
      次男がトランスファーして卒業した大学。素晴らしい環境であることは認識済み。

      4. ニューハンプシャー州のアイビーリーグ大学
      「大学のアドミッションオフィスは日本人の学生に興味を持っているらしい」との情報を耳したからか。

      5. ノースカロライナ州の総合私立大学
      Hidden Ivyともいわれる素晴らしい大学。南部の高校生のあこがれ。

      6. ミズーリ州の総合私立大学
      中西部ナンバーワン大学。まさにHidden Ivyといった感じ。

      7. ペンシルバニア州のリベラルアーツカレッジ
      リベラルアーツでありながら理系分野も充実。

    3. Target(5校)
      1.テキサス州のリベラルアーツカレッジ
      高校に訪問しに来たアドミッションオフィスの方が熱心に誘ってくれたことをきっかけに興味を持つ。

      2. マサチューセッツ州の総合私立大学
      ボストンという街に興味あり。インターンシッププログラムに強み。

      3. カリフォルニア州のUC系大学②
      次男が最初に通った大学(その後トランスファー)。理系が強いので興味を示す。

      4. カリフォルニア州のUC系大学③
      UC系の学校の中では生活環境が最も安全?

      5. インディアナ州の州立大学
      理系に強み。

    4. Likely(6校)
      1. ペンシルバニア州の総合私立大学
      インターンシッププログラムに強み。

      2. ニューヨーク州の総合私立大学
      都会で学ぶ環境に興味あり。

      3. ペンシルバニア州の州立大学

      4. ペンシルバニア州のリベラルアーツ大学
      リベラルアーツでありながら理系分野も充実。

      5. ペンシルバニア州の総合私立大学
      工学部は全米トップクラス

      6. ヴァージニア州の総合私立大学
      同大学からLeadership Awardで表彰され、興味を持つ。

    SATのスコアは既にボロボロの予感はしていたものの、錚々たる名前の大学がReachに。いやいやFar Reachでしょ?この合格確度分類、あってますか?というのが正直な感想でした。

    そして、実際に進学することになる大学はこのリストの中には無いという。。。

    その辺の話はまた追々ということで、今回はここまでと致します。

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