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    留学

    編入(Transfer)という選択肢

    3月10日は多くのボーディングスクールで合格発表があったと思います。今回は、「第一志望校には受からなかったけど、、」という方に是非参考にして頂きたいテーマです。

    それは、「編入(Transfer)という選択肢もアリ」ということです。

    激化する日本人内の競争

    昨今の海外進学熱の高まりを受け、より多くの優秀な学生がボーディングスクール受験にチャレンジするようになりました。

    結果、テンスクールズのような名門校ともなれば、100パーセンタイル(満点)に限りなく近いSSATスコアが求められるようになっているようです。実際、ネット情報だと、エクセターのSSAT目線は最低90パーセンタイル、平均94パーセンタイルみたいですね。

    基本、入学時点で英語力が多少劣っていたとしても、どうせ寮で1年も過ごしたら(海外からきたお相撲さんが日本語ペラペラになるように)キャッチアップできるでしょう、というのは学校サイドも経験上理解していると思われ、SSATやTOEFLスコアでの劣勢を内申(GPA、推薦状)やインタビュー等で挽回する余地は十分あります。実際、我が家は(テンスクールズではないですが)そんな感じでしたし。

    一方、各ボーディングスクールの「インターナショナル生枠」、そしてその内枠である「日本人枠」はある程度決まっているとも思われ、結果として日本人内での競争は年々激化している部分は否めないと思います。

    更に、同じ年にたまたまレガシー(メモご参照)がある受験生がいたりすると、そこで枠を使われてしまう公算大なので、更に厳しい戦いとなります。。

    レガシー:親兄弟がその学校のOB・OGとか、いわゆる「縁故」のこと。アメリカではこれが結構というかメチャクチャ強い!ひいおじいちゃんの代からウチの家系はみんなこの学校、なんて猛者もザラです。最近では「ダイバーシティ」に注力している学校も多いですが、そんな中でもレガシーは根強く残っています。

    編入(Transfer)という選択肢

    結果、テンスクールズをはじめとした名門校から合格を勝ち取るのは年々狭くなっており、Safety/Likelyの学校しか受からなかった、なんて方も少なくないのでは、と思います。

    そんな方に知っておいて頂きたいのが、「編入(Transfer)」という選択肢です。

    日本の高校(特に進学校)で編入ってあんまり聞かないですよね?例えば、高校2年生から開成とか灘に編入してきた生徒なんています?(いたらすみません。。)。

    編入と似た概念に「仮面浪人」なんてのがありますが、仮面浪人のように再び1年生からやり直さない、というのが編入です。まあ、高いボーディングスクールの学費払って「仮面浪人」なんて、ちょっと何言ってんだか分からない(サンドウィッチマン風)、の世界です。

    話を戻しますが、アメリカでは編入はかなり一般的です。基本は欠員補充用のようですので、年によっては志望する学校が編入募集をしていなかったりというのもあるようですが、大体どこの学校でも毎年数名はヤラかす学生が出てくるので(汗)、それなりの確度で追加募集のチャンスがあると考えてよいでしょう。

    ということで、たとえ第一志望校に合格できなかったとしても、取り敢えずは合格許可を出してくれた学校に入学し、そこで1年間勉強や課外活動に全力を注いでみてはいかがでしょうか?そして1年経った時に振り返ってみると「入学するまでは知らなかったけど、この学校も素晴らしいのでこのまま卒業まで続けよう」とか、「やっぱり第一志望校にもう一度チャレンジしたい」とか、「当初受験時は全く知らなかったけど、他にも素晴らしい学校が色々あるので、それらの学校にもチャレンジしたい」とか、いろんな考えが出てくるかと思いますので、その時に編入を検討してみる、という感じで良いのではないでしょうか。

    因みに、編入にも受験が必要です。アプリケーションプロセスは9年生(高校1年生)の入学時と略同じです。故に、SSATスコア提出が必要な学校を受けるのであれば相応の準備が必要でしょうし、今通っている学校の勉強、スポーツ、その他アクティビティとの両立も必要になります。アメリカでは内申(GPA、推薦状)の重要度が高い為、普段の勉強を疎かにすることはできませんので、編入を志すのであれば、相応の覚悟が求められます。が、せっかくこのような機会が用意されているのですから、もし本当に行きたいと思うのであれば、これを活用しない手はないでしょう。

    「名門大学」に進学するために編入にチャレンジすべきか?

    編入にチャレンジする目的は何ですか?

    インタビューで聞かれたとき、多くの方は「よりよい教育環境を目指して」とか、「よりコンペティティブな環境で切磋琢磨したい」と回答するでしょうが、実際には「名門大学への進学の可能性を高めたい!!」という動機の方が多いのではないでしょうか?

    「名門大学への進学の可能性を高める」という目的に絞って考えた場合、本当に編入にチャレンジすることが正しい選択なのか?我が家の長男次男はこれに対してはかなり懐疑的な見方をしています。

    実際、我が家ではついこないだのことにはなりますが、三男が11年生(Junior year)への進級のタイミングでテンスクールズの学校への編入試験にチャレンジしたのですが、その際に長男次男は三男に対し常々「何のために編入するのか?もし良い大学に行きたいというだけなのであれば、今の学校で良い成績を取り続けた方が絶対に良い」とずっと言い続けていました。

    要は、グローバルな米国大学進学熱の高まりを受け、ボーディングスクール内でも競争は激化しつつある。見事狭き門を通過し名門ボーディングスクールに編入できたとしても、編入直後から名門大学への入学切符をかけて「超意識高い系」の学生達との競争(および家庭によっては親からのプレッシャー・・)は続く。その過程でドロップアウトしてしまったり、精神的に病んでしまったり、という話も聞こえてくる中で、本当にそのような環境に途中から飛び込む覚悟があるのか、と。

    もちろん、上記のような点がありつつも、それを補って余りある良い面があるのがエクセターをはじめとした名門ボーディングスクールなんだと思います。ですので、私は上位ランクのボーディングスクールへの編入チャレンジには肯定的なスタンスではあります。が、このような考え方もある、というのは皆様の頭の片隅にも置いておいて頂くのがよいかなとは思います。

    因みに、我が家の三男の編入試験の結果は、彼が望んでいたような結果とはなりませんでした。が、そのチャレンジは無駄ではなかった、と感じています。以下、三男と推薦状を書いてくれた高校のAcademic Dean(学部長)との結果発表後のやり取りを紹介させていただきます。親バカですが、胸熱です。

    <三男より>

    学部長へ。二日ほど前、4校とも不合格との結果が発表されました。この結果は、私にはトップ10スクールが求める実力や価値がないことを明らかにするものだったので、とても悲しい気持ちになりました。私がこの4校に出願したのは、チャレンジしなかったことを後悔しないため、新しい人脈を見つけるためだと自分に言い聞かせてきましたが、純粋にコンペティティブな学校に認めてもらいたい、受け入れてもらいたいと思う自分がいることに気付きました。

    今まで費やした時間と労力を考えると、この現実を直視するのは辛いです。しかし、これらの学校に私の入学を断ったことを逆に後悔させるべく、これからは自分ができることは何でもしようと心に決めています。この経験や苦労を、これからの自分の情熱やモチベーションの糧にすることが、とても大切だと思います。この学校の環境を最大限に生かし、そして他の生徒の模範となれるよう、卒業まで全力で頑張ります。

    また、この度は私のために応援と推薦状を書いていただき、ありがとうございました。学部長からサポートされ、信頼されていると感じることで、学業とスポーツ、そして出願手続きのバランスをとるのが難しい時期にも、自分を奮い立たせることができました。

    私はこれからも最高の自分になるために努力し、学校に良い影響を与えられるような人間になることを約束します。ありがとうございました。これからも学校で教わっているように「”easy wrong”(簡単ではあるが間違っていること)よりも”hard right”(難しけど正しいこと)」を選択し続けていきたいと思います。

    <学部長より>

    結果を知らせてくれてありがとう。 期待していたような良い結果を得られず、大変申し訳ありません。 しかし、「自分はダメだ」と思わないでください。 あなたはあらゆる面で非常に優れた人です。 私は、あなたという人間と、あなたが成し遂げたことの両方に対して、最大の尊敬と称賛の念を抱いています。

    xxxxxとxxxxxの合格率は13%です。xxxxxは20%、xxxxxは25%の合格率です(これらの学校は男女共学なので、志願者数が圧倒的に多いため、我々の学校よりも合格率が低いですが、だからといってそれだけで必ずしも我々よりも優れた学校だとは言い切れません)。11年生(Junior year)から出願する生徒の合格率はもっと低い可能性が高いです。 また、留学生の合格率もかなり低いようです。さらに、Financial Aidを申請した場合、ほとんどの学校は、取りたい志願者のニーズを完全に満たすことができないので、それが要因になっている可能性があります。 この3つの条件はすべて我が学校の入試にも当てはまりますし、他のほとんどの学校にも当てはまると思います。

    他の学校があなたを受け入れないのは間違いだと証明したいというあなたの気持ちは、私がこの種の挫折に対処する方法であり、正しいアプローチだと思います。 私はこれまでずっと、この方法で挫折に立ち向かってきました。 あなたもきっと我が学校で得られる機会をフルに活用し、これからも大きな成功を収め、最後には良い経験だったと振り返ってくれることでしょう。

    私は、物事には理由があると考えます。 人生には、その時は悪く思えるようなことが起こっても、後で振り返ってみると、人生に非常に良い影響を及ぼしていることがよくあるものです。

    学校に戻ってから、あなたに会うのが楽しみです。 また、いろいろなお話ができることを楽しみにしています。 ここで過ごす間、私はいつでもあなたをサポートし、あなたを助けたいと思っています。

     

     

     

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