「アメリカに子供を送り出す前に、留学保険に入らなければ」と思っていたところ、実は学校側からすでに保険加入の指定があった——これが私たち家族の実際の経験です。
3人の子供をボーディングスクールとアメリカの大学に送り出した中で、学校ごとに異なる保険の仕組みに驚かされました。この記事では、その実態と、学校保険だけでは足りない部分への対策をまとめます。
アメリカの多くの学校で、インターナショナル生は保険への強制加入が必要
日本からの留学準備で見落とされがちなのが、多くのアメリカの学校が独自の健康保険プログラムを持ち、インターナショナル生に強制加入を求めているという事実です。
なぜ強制加入なのか? アメリカには日本のような国民健康保険制度がなく、医療費は非常に高額です。盲腸の手術で200〜300万円、救急車の出動だけで数十万円かかることも珍しくありません。学校側としても、在学中の生徒が無保険のまま重篤な状況に陥ることを避けるため、独自のプランへの加入を義務付けているのです。
コンタクトスポーツと保険:親として実感したこと
アメリカでスポーツ、特にコンタクトスポーツをする場合、まずフィジカルの差に圧倒されます(笑)
我が家の息子たちが取り組んだコンタクトスポーツはアメフト、ラクロス、サッカー等でしたが、「スポーツに怪我は付き物」どころではなかったです。
ということで、保険は確かに高いです。でも、海外に子供を送り出す以上、これは必須な経費として受け止めましょう。
アメリカのボーディングスクールではスポーツへの参加が必須のところが多く、アメフト・ラクロス・アイスホッケーなどのフィジカルコンタクトが激しい競技も含まれます。日本の中高生と比べてもフィジカルの差は歴然で、怪我のリスクは想像以上です。
保険料が「高い」と感じるのは事実です。ただ、怪我ひとつで数百万円の医療費が発生するアメリカでは、保険は「もしもの備え」ではなく「必須のインフラ」です。
学校別・実際の保険料と補償内容
私の子供たちが在籍した学校を中心に、主要校の実際の保険費用をまとめました。
| 学校名 | 区分 | 保険プラン | 年間保険料 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| フィリップス・エクセター | ボーディングスクール | International Student Injury & Sickness Plan(Crum & Forster社) | $2,595(2026-27年度) | インターナショナル生全員強制加入 / 8月15日〜6月14日 |
| ハーバード大学 | 大学 | Harvard SHIP(Blue Cross Blue Shield) | $4,202(2024-25年度)+SHF $1,592 | 全米・海外で有効 / 精神科・処方薬含む包括的カバレッジ |
| スタンフォード大学 | 大学 | Stanford SHIP | $7,128(2025-26年度) | 全米最高水準の包括補償 |
| シカゴ大学 | 大学 | UChicago SHIP | $4,998(2025-26年度) | 包括的カバレッジ |
ハーバード大学の保険(HUSHP)詳細
ハーバードの保険制度はStudent Health Fee(SHF)とStudent Health Insurance Plan(SHIP)の2本立てで、全学生が自動加入します。
| 補償項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | Blue Cross Blue Shield(全米最大手) |
| 対象エリア | 全米+海外でも有効 |
| 外来診療 | キャンパス内クリニック(HUHS)はSHF込みで追加費用なし |
| 入院・手術・救急 | 包括的にカバー |
| 処方薬 | 対象(ネットワーク薬局) |
| 精神科・カウンセリング | 対象 |
| ビザ要件適合 | J-1ビザのDOS要件を満たす |
| 免除(ウェイバー) | 米国系の同等保険があれば申請可。外国籍保険は不可 |
フィリップス・エクセターの保険
インターナショナル生全員が強制加入。2026-27年度の年間保険料は$2,595(約39万円※)で、学費とは別に請求されます。
※1ドル=150円換算
- 保険期間:8月15日〜6月14日(学年に合わせた設定)
- 運営:Crum & Forster社(米国保険会社、AM Best A格付け)
- ウェイバー(免除):基本的に学校指定プランへの加入が前提
学校指定保険だけでは足りないもの:補足保険の検討を
学校指定の健康保険は医療費の基本的なカバーとして機能しますが、日本人の親の視点から見ると「穴」があります。
| 確認項目 | 学校指定保険 | 補足の必要性 |
|---|---|---|
| 歯科治療 | 多くのプランで対象外 | ◎ 別途加入を推奨 |
| 眼科 | 対象外が多い | ○ 必要に応じて |
| 精神科・カウンセリング | プランにより対象 | △ 内容次第で補足 |
| 一時帰国中の日本での治療 | 対象外 | ◎ 帰省時に必要 |
| 保護者の救援渡航費用 | 学校保険では対象外 | ◎ 日本の留学保険で追加可 |
| 携行品損害(PC等) | 対象外 | ○ 盗難の多い環境では重要 |
| 在籍期間外(卒業後等) | 在籍中のみ有効 | ◎ 卒業・休学中に注意 |
学校指定の保険がない場合・補足保険を選ぶ場合:おすすめ4選
学校独自のプログラムがない場合、または歯科・携行品など学校保険の「穴」を補いたい場合は、日本の民間留学保険を検討しましょう。アメリカ長期留学に実際に対応しているサービスは以下の4つが現実的です。
| サービス名 | 種別 | 留学対応 | 期間 | 特徴・強み |
|---|---|---|---|---|
| i保険 | 比較サイト(11社取扱) | ◎ 専用ページあり | 長期対応(各社による) | 損保ジャパン・AIG・東京海上等11社を一括比較。学校指定要件への対応案内あり。電話相談OK |
| たびほ(ジェイアイ傷害火災) | 保険会社(ネット専用) | ◎ 留学目的で申込可 | 最長1年(延長で通算5年) | 親が契約者・子が被保険者でOK。補償14項目(業界最多水準)。一時帰国中補償特約あり |
| 損保ジャパン | 保険会社(代理店経由) | ○ | 1年以上(包括契約) | 老舗の安心感。救援者費用・携行品補償充実 |
| 三井住友海上 | 保険会社 | ○ | 最大2年(書面申込) | ネットde保険はコスパ良し。補償バランスが良く選びやすい |
学校への保険証明書の提出について
- 入学後すみやかに保険証書(Insurance Card / Certificate)を受け取る
- 学校の指定フォーマットで加入確認書を提出(オンラインが多い)
- J-1ビザの場合は米国国務省(DOS)の要件も確認
- ウェイバー申請は期限厳守(学年開始直後が締め切りの学校が多い)
保険料・学費の海外送金:Wiseが便利
学費と合わせて保険料をアメリカの学校に送金する際、銀行の国際送金は手数料が高くつきます。Wise(ワイズ)を使うと為替手数料を大幅に抑えられます。
Wise(ワイズ)公式サイト
手数料最安水準の国際送金サービス。学費・保険料の送金に。
詳しくはアメリカへの学費送金どうしてる?方法別コスト徹底比較【親目線】もあわせてご覧ください。
まとめ:まず学校に保険要件を確認することが最初のステップ
- 入学予定校に国際生向け指定保険プログラムがあるか確認する
- 指定プランがある場合 → 料金・補償内容・提出書類を把握する
- 歯科・帰国中の補償など学校保険でカバーされない部分を補足検討する
- 指定プランがない場合 → i保険で複数社を比較、またはたびほで申込む












